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2012年11月2日金曜日

組み込みシステム OS無し ウォッチドッグタイマー

割り込み処理の話を思いつきで書いていたら行き詰ったままなので、いったん放置して 違うことについて書いてみます。


 組込みシステムでは ”フェールセーフ”になるようにシステムを設計します。

 また別途書くことがあるかもしれませんが、 
・データのバックアップ(主にRAM)
 ・設定のバックアップ(EEPROM)
 ・電圧監視によるリセット
 ・ウォッチドッグタイマーの利用

 それぞれが関係してくるので、

全部を一気にとは行きませんが今回はウォッチドッグタイマーに 関して書いてみます。

 ハード回路としての、ウォッチドッグタイマーもあれば、CPU内蔵のウォッチドッグタイマーも あります。

 処理を簡略化してC言語のソースで表すと

 void main() {
     while(1) {
       func1();
       func2();
       func3();
       clear_wdc(); // ウォッチドッグタイマーのクリア処理
     }
 }

 こんな感じです、どこかの処理に異常が起きた場合にシステムが完全に停止してしまわないように するために、使用されます。

 割り込みの優先順位はかなり高く設定されます (システム全体の健全な動作に関わるため)

 その割り込み処理内で、何らかの処理を行いますが、システムをリセットしてしまうこともあります。

 ウォッチドッグの処理の割り込みの関数にジャンプしてきた場合は、何らかのトラブルが システムに起きていることになります。

 多くの場合は、設計不良、想定外の多重割り込み、場合に寄れば電気的なトラブルの可能性もわずかにありますが、システムごとに違います。

 いくつかの条件が整えば、WDT割り込みが発生したかどうかを確認できます 

・バックアップ可能なメモリーに発生した情報を格納、更新できること
・その情報に何らかの形で外部からアクセスできること
 例えば
  ・EEPROMに書き込んでおいてJTAG接続のICEで確認する
  ・1次電池、2次電池でバックアップされている、RAMに書き込んでおいて、
   サービスコンソールで  参照する
  ・あるいは、システムログとして保存しておいてメール、WIFIでの転送、
   SDカードへの書き込み等 方法としては幾つも考えられます


 関連する項目があるのでさらっとだけ説明して終わりにします。

2013/09/27 何故だか、改行などが変になっていたので修正しました。

2012年6月1日金曜日

トラブル1(回路図・・・)

ややこしい話ばかりでもつまらないので、ちょっと 普通ではありえないトラブルの例をあげてみます。


ハード屋さんは、好くある事ですが、デバイスメーカーの標準設計を基本にして、そこに独自の回路をシステムの必要性に応じて、追加して設計します。


その状態で回路図になって、そこから基盤設計(パターン、アートワークとかが関連用語)をして
試作基盤として、やってきます。

その段階で、ソフト屋さんが、ハードの初期設計の動作確認を行うケースもあるのですが、
そのトラブルが発生した基盤では、うんともすんともまったく動作しませんでした。


基盤自体は3層基盤だったか4層基盤だったと思うのですが、まったく何も動きません。


回路図とテスターを頼りにあれこれ探す前に、まずは自分のソフトやら、マッピングの設定が怪しくないかと何日間かは過ごすわけです。


ICEを使って、プログラム自体はそれなりに動いているものの、なぜかデバイスは反応してくれないので、さすがにハードを疑って調べた結果


リファレンス回路をもとに設計したときにデータバスが逆転していました。

データのビット並びが逆になるので、動かなくて当たり前ですが・・・・


こういうトラブルもたまには あるということで・・・


詳しいことはもう、覚えていませんが、よく見つけたもんだと、、どれだけ苦労したとかは

ご想像にお任せします。